底の蓋の部分をチャックでくわえて、テーパー部を作っていきます。現物合わせで直径を調整します。壺のテーパーに出来るだけ近いテーパーを作ります。壺をこのテーパー部に差して上手く噛みあうかどうか確認します。

2011.02.28

底の真ん中は少し凹ませてあります。無塗装ですが、カルナバワックスでバフをかけました。

10分ほど待ってからネック部を挽きます。

内部をくりぬいた一輪挿しの製作

一輪挿しはドリルで穴をあけただけの物が多いのですが、今回は内側をくりぬいたものを作ってみます。ドライフラワーなら水が要りませんが、どうしても水が必要な草花を差す場合は、細い試験管を差せるようにすれば良いでしょう。今回は試験管は使わないで作ります。高さ125mm直径110mmぐらいの大きさの物を作ります。つかみしろなどを考慮すると、120o角で長さ190mmぐらいの角材が必要になります。それでは早速始めましょう。

壺をチャックから取り外し、底の穴のテーパー角度を測ります。穴の直径を測って蓋を作っても良いでしょう。要は一点ではなく面で接着したいのです。

底の蓋の製作

瞬間接着剤でないので、接着には少し時間がかかります。もちろんテイルストックで押します。

問題なければタイトボンドで接着します。瞬間接着剤より、タイトボンドの方が良いので同等の接着剤を使ってください。忘れてはならないのは木目を合わせることです。接着剤を塗る前に鉛筆で印を入れます。

芯押し台で押しながら壺の下側の形は作っておきます。ネック部は細くすると、穴掘りが出来ないので直径50mmぐらいにしておきます。

まずドリルで穴をあけます。壺の形状をイメージしながらどこまでの深さで穴をあけるか考えてから、フォスナービットで穴をあけます。

穴掘り
ラフィング

ラフィングガウジで角材を丸くします。

壺の上側です。つかみしろを作ります。

完成

サンドペーパーをかけて完了です。木目は少しあっていませんが、まずまずの出来栄えです。

パーティングツールで切り離しました。蓋のつなぎ目は2本のラインを入れてごまかしました。

鉛筆の線は内側の掘ってある部分の高さです。接着剤が十分利いてきたところで、ドリルで穴をあけます。この時は底の蓋の部分で支えているだけなので、回転数を落としてゆっくり穴をあけます。

くり抜きが終りました。穴は少しテーパーを付けます。次は底に蓋をしてネック部を仕上げていきます。

Trent Boschの穴掘りツールで穴を拡大していきます。壁の厚みは4mmぐらいを目指します。

壺の底の方です。底に穴をあけて掘るので、蓋の部分になるところを長めに作ります。50mmぐらいあった方が蓋をするときに作業がやりやすい。

チャックで壺の上側をつかんで、底の蓋になる部分を切り離します。

穴をあけ終わったら、芯押し台で押しながら、ネック部と底を仕上げていきます。底の蓋に厚みがあると作業はやり易くなります。

サンドペーパーをかけます。底のおへその部分は最後は手作業で仕上げます。サンドペーパーを#320までかけます。