完成

2010.12.18

T型ナットの製作

皿ねじの頭の部分を太いドリルであけます。

旋盤のベッドの裏側に取り付けてベッドの上に何か固定するときに使うT型ナットです。右の写真のT型ナットはアメリカから買ったものですが、困っています。付属のボルトがインチねじだと言うことは分かっていましたが、ホームセンターに行ってもこのねじに合うものがありません。色々調べたところ、インチネジでもピッチが3種類あることが分かりました。ウィット、UNCそれにUNFです。T型ナットに付属の太さ1/2”のボルトの1インチ当たりのねじ山の数を数えると13山でした。つまり並目UNCと言うことになります。しかしホームセンターではウィットネジしか売っていません。インターネットで検索すると売っているところがあるようですが、少量注文するのは面倒です。T型ナットを自作することにしました。

勿論M10のねじですので、ホームセンターで長さの違うものは簡単に入手できます。

M10のタップでねじを切ります。垂直になっていることを注意しながら切って行きます。ねじが太くなっているので、万力で固定しないと回すのが難しくなります。タップを切る時もオイルを垂らした方が、切れやすいように思います。

中心にポンチで印を付けてドリルで8.8oの穴をあけます。M10のボルトが入ります

上の板は5.5mmのドリルで穴を拡張してからM5の皿ねじで上下の鉄板を固定します。

2枚の鉄板が出来たら、瞬間接着剤を塗って仮固定します。下側の鉄板にはM5のねじを切るので4.5mmのドリルで貫通させます。

製作開始

まず幅50o厚み8.8oの鋼板を高速切断機で切ります。ベッドの溝に入る部分とその下の2段重ねにするため2枚大きさの違うものを切ります。切ったあとはバリをグラインダーで綺麗にします。手を切らないようにすべてのコーナーの面取りをします。

瞬間接着剤でとめてあった2枚の鉄板を別々にします。それから下の鉄板にM5のねじをタップで切ります。垂直になるよう注意してオイルを差しながら回していきます。