2010.11.10
ベベル角は45度です。
Knud Olandというスカンジナビアの方が,1970年代に考えたツールです。特徴は下記の通りです。スクライパーのように見えますが、ガウジのように使います。溝のないガウジと考えれば良いでしょう。作り方は簡単なのでまず作ってみましょう。
六角穴付止めネジがなかったので、ホームセンターへ行って買ってきました。100円です。これで出っ張りがが少なくなり、シャープニングの治具に取り付けやすくなりました。
鉄棒の先端を少し削ります。
柄の付いたHSS鋼材から柄を引き抜きます。ガスバーナーであぶります。
スクライパーのような刃の当て方はしません。ガウジのようにベベルをワークにこすりながら切って行きます。実際に使ってみたところ、溝の浅いガウジとしてそこそこ使えます。溝の深いボウルガウジは刃を深く入れることが出来るので、ラフィングなど大量に削り取る場合は効率よくやれます。しかしこのOland
toolは溝のないガウジですので、刃を深く入れることが出来ません。逆に言えばキャッチングしにくいツールと言えます。仕上げ削り用として使えるのではないかと思います。まだ形の出来ていないボウルを削るのはやはりボウルガウジを使いたくなります。簡単に安く作れるので、1本作られたらいかがでしょうか?右の写真をクリックするとYou
Tubeの動画を見る事が出来ます。
HSS鋼材 9.5mmx127mm:630円
15.9o鉄棒:300円
六角穴付き止めネジ(4mm):100円
シャープニングはガウジと同じ方法でやります。治具に取り付けてみると
止めネジの穴をあけます。その後タップを立てます。4mmのねじを使いますが穴は3.5mmであけます。ボール盤を使ってあけますが、バイスでしっかり固定します。
材料は工房の中にあるものを使います。以前買ってあった直径15.9oの鉄棒、短くなったボウルガウジを引き抜いた柄、、それに直径9.5mmのHSS鋼材です。まず15.9mmの鉄棒を30cmぐらいの長さにカットします。高速切断機を使いました。
下の写真をクリックすると動画を見ることが出来ます。↓
長爪のチャックで鉄棒をくわえて9.5mmの穴をあけます。鉄なので、鉄鋼用のドリルを使いますが、必ずオイルを垂らしてください。オイルなしだとドリルが焼けて使えなくなってしまいます。