2010年9月16日

Veritasからスクライパーバニッシャーという治具が販売されています。スクレーパー専用のツールでスクレーパーをグラインダーで研いだ場合バリが出ますが、それをもっと積極的に作ろうというものです。カーバイド製の5度と10度の傾斜ロッドが台の上に立てることが出来ます。これにスクライパーの刃を押し付けて先端を上側に曲げます。これにより鋭い歯が上向きにつきます。以前スクレーパーを良く使っていたときは、この治具を買って持っていましたが、スクレーパーを使わなくなったので、Yahooのオークションで売ってしまいました。しかしなぜか小物入れの中を探すと10度のカーバイドのロッドがありました。これを使ってスクレーパーバニッシャーを自作することにしました。

スクレーパーバニッシャーの自作
完成

手持ちの鋼板を切って使うことも考えましたが、硬い木であればロッドを固定できると考え手持ちの端材の中から硬い物で適当な形の物を探しました。ちょうど良い大きさで黒檀の板がありました。小さいので使い道が殆どないのですが、捨てることが出来ないでいたものです。早速ベルトサンダーで両面を平らにしました。そしてボール盤で穴をあけました。ロッドの径は6.35mmです。6.2mmのドリルで穴をあけたところぴったりでした。瞬間接着剤をつけてハンマーで叩いたところ、頂点部分が割れてしまいました。カーバイドなので割れやすいので、叩かない方が良いでしょう。ロッドの反対側には太めの木ねじを取り付けました。

刃先の拡大写真を撮ってみましたが、はっきり見えません。ピントガ合わしにくいのです。かえりが少し出ているような感じがします。

ボルトで作業台に治具を取り付け固定しました。問題なく使うことが出来ます。刃先を指で触るとかえりが出ていることが感じられます。グラインダーで研ぐだけより、かえりが高いように感じます。この治具はスクレーパーではなくネガティブ・レイク・スクレーパーにかえりをつけるために使う予定です。

スクレーパーを置いて確認したところOKの様です。とりあえず万力で挟んで試してみたところ、上手くゆきます。この治具を作業台の上に固定することにしました。

台の選択

5度のロッドはスクレーパーのベベル角が75度〜80度の場合、10度の方は70度〜75度に適しているとのことです。小生は75度で研いでいるので10度でOKのはずです。