320番までサンドペーパーをかけて完了です。180番までは手持ちで、240番、320番はパワーサンドに変えています。こうすることでサンドペーパーの筋が残りません。パワーサンド用のサンドペーパーが高いので、この様にしていますが、結果には満足しています。
旋盤を止めて主軸をロックします。問題の部分にだけサンドペーパーをかけます。綺麗になったら旋盤を回してさらにサンドペーパーをかけます。
サンドペーパーをかけると今まで見えなかった筋が見えるようになります。旋盤を回しながらサンドペーパーをかけても、どうしても木口のところは綺麗になりません。下の写真で筋が残っているのが見えるでしょうか?
↓ 綺麗になったのが分かるでしょうか?
ボウルの底はフィンガーネイルのボウルガウジではなく、古い刃先形状のボウルガウジで挽いていきます。ボウルの底もこのネガティブレイクスクレーパーを使って仕上げました。かなりきれいに仕上がりました。
ボウルの内側の写真ですが、2か所ある木口のところもかなりきれいになりました。この時点でこのツールは、使えると判断しました。普通のスクレーパーと違ってキャッチングの危険が非常に少なく安定して仕上げ削りができます。形を作る道具ではないので、バリもすぐに取れてしまいません。バリがなくなったら研ぎなおす必要があります。
ツールレストに対して水平にスクライパーを置いて薄く削っていきます。非常に細かい切りくずが出ます。ガウジで挽いた後を綺麗にすることができました。材料は例の非常に硬いブビンガです。
スクレーパーの上から撮った写真です。
下から見ると普通のスクレーパーと同じです。
バリが出やすいよう、砥石のドレッシングをしっかりやります。
スキューはワークに対してベベルを擦りながら削っていきます。刃先が木に対して鋭角に当たるので、綺麗に切れます。イスラエルのエリさんはこのツールは仕上げ用のツールと位置付けしています。ネガティブレイクスクレーパーは通常のスクレーパーの上側を削り、第一、第二のベベルがあります。第二の方は後から研ぐのでバリが上側にできます。このバリのおかげでスキューと同じような切れ方をします。バリがなくなると切れなくなるので、その場合は研ぎなおす必要があります。第一ベベルを長めにしておけば、第二ベベルを何回でも研ぎなおすだけで使えます。
綺麗に切れる理屈は分かっていただけたと思います。そのネガティブ・レイク・スクレーパーにすべく、手持ちのラウンドノーズスクレーパーを研いでみました。上の図では第一ベベルは25度になっていますが、40度ぐらいの方がバリが出やすいように思いますので、40度でスクライパーの上側を削りました。
アナログの角度計しかないのでそれを使って、テーブルの角度が40度になるように設定します。
上側は40度下側は通常のスクライパーと同じ70度〜80度に研ぎます。バリが出てほしいので、下側を後で研ぐ必要があります。研いだ後指で触るとバリが出ていることが確認できます。