バンドソーのブレードのシャープニング

バンドソーのブレードにはカーバイドがロウ付けされています。砥石によっては硬度が不足して十分に研げない可能性があります。従ってここは一番硬いダイヤモンド砥石を使います。すぐに見つかったのがDREMELの545という直径22.2mmのダイヤモンドホイールです。シャフトの太さは3.2mmです。通販で送料を入れて3,008円で購入しました。DREMELのドリルは持っていませんので、手持ちのサンディング用のドリルに取り付けました。このドリルは60Hzで1400RPMですが、50Hzで使うと1167RPMになってしまいます。回転数が少し低いがこれでシャープニングをやってみます。

バンドソーのブレードは今まで使い捨てで、切れなくなったら新しい物に交換していました。しかし使用しているブレードは高価なBAHCOのカーバイドチップのものです。使い捨てではなく研ぎなおして何回も使うことにしました。

ブレードはバンドソーに取り付けたままシャープニングをします。ブレードの横から見て、ダイヤモンドホイールが刃にぴったり接触していることを確認してから、研ぎ始めます。開始した場所が分かるようにマジックインキで印を付けました。

左の写真の一番上の山はシャープニングしていない山です。下の2つの山はシャープニングしています。アサリがあるので、シャープニングの時はその点を考慮する必要があります。たとえば右に傾いている山の場合はダイヤモンドホイールを少し右に傾ける必要があります。小生には拡大鏡がないと見えないので、下の写真の頭に取り付けて使う1.8倍の拡大鏡を使っています。これで見ると研磨面がはっきり見えます。研がなければならない山の数は330個あります。気長にやる必要があります。ダイヤモンドホイールで研いだ山の先を指で触ってみると、鋭くなっているのが確認できます。パーティングツールをシャープニングした後と同じような感じです。

シャープニング
カーバイドチップ
BAHCOのブレード
Triple Set

下の紙はバンドソーのブレードをWoodWorker's Supplyから買った時に付いてきたものです。3869-27-0.9-TS-3   2819という型番になっています。型番の読み方は下記のとおりです。中国製ではなくイギリス製です。
3869:グレード、カーバイドチップ付き、
27:ブレードの幅(27mm)
0.9:ブレードの厚み(0.9mm)
TS:Triple Set
3:1インチ当たりの鋸刃の山の数、3山
2819:ブレードの長さ(2819mm、約110インチ)

完了

ラグナのバンドソーに取り付けたところです。

Raker Set

現在使用中のブレードはあさりが付いています。右、真っ直ぐ、左と交互に角度が変わります。あさりの角度は10度になっているそうです。下の図の上の物になっています。

Triple setというノコ刃の山に関する特徴があります。ノコ刃の山の高さをすべて同じではなく、3段階に高さを変えています。こうすることによって、ブレードとの隙間を十分取ることが出来、また切りくずの排出を容易にするそうです。写真を撮ってみると確かに山の高さが3段階になっています。

ブレードの刃の山の先はカーバイドがロウ付けされています。カーバイドは硬いので、長切れするのが特徴です。

鋸刃の山の形は下の写真のようになっています。山の頂上の付近にカーバイドチップがロウ付けされています。赤い線の面を研ぐことになります。