チャッキング

2010.4.2

チャックのつかみしろを作ります。あまり部厚いと捨てる厚みが増えますので、硬い木だと5mmもあればOKです。柔らかい木だと少し深くする必要があります。

チャックは4爪チャックを広げて使ってもOKですが、下の写真では真空チャックを使っています。これで回して削るとスリップすると思う人が居ますが、滑りません。下の写真では外側を丸くしたところです。この工程はフェースプレート、フェースリングなどを使っても良いのですが、ネジを6本ぐらい締めつけるのが手間です。それでこの方法でやることが多くなっています。

ボウルの挽き方(手順)

一般的なボウルを挽く場合、小生のやっている手順を御紹介します。人によってやり方が違うと思います。これが絶対という訳ではありませんが、一つの方法ですので参考にして下さい。

これでケヤキのボウルが完成です。塗装はオイル仕上げにすることが多くなっています。マホーニーのくるみオイルとワックスを塗って完成です。

チャックを外したあと、残っているコンパスの中心の穴に芯押し台のライブセンターの先を合わせます。これで真空チャックに押しつけます。真空ポンプの電源を入れなくてもこの状態で挽けますので、出来るところまでやります。リバースチャックでやるより、このやり方の方が、芯が出ます。リバースチャックの問題は主軸のネジの精度が低いので、芯がずれてしまうことにあります。

材料の選択

材料の木を手持ちの端材の中から選びます。乾燥材の中から適当なサイズの物を選んで、コンパスで円を書きます。

バンドソーでコンパスで書いた円に沿ってカットします。奇麗な円には切らず8角形ぐらいにとどめます。バンドソーのブレードは砥げないので、あまり使わないようにしています。

完成

芯押し台で押している部分を残して削れたら、真空ポンプのスイッチを入れ、真空度が上がるかどうか確認します。問題なければ芯押し台を外しておへその部分を仕上げます。サンドペーパーもかけて完了です。

真空チャック

#240、#320とパワーサンドをかけて完了です。サンドペーパーの筋は残っていません。

カラ砥ぎ用のサンドペーパーを3つ折りにして#80から#120、#180とかけます。サンドペーパーの筋が残るので、途中でパワーサンドに切り替えます。

コンパスの中心を芯押し台で押して、チャックに押しつけます。

チャックでつかみ直して挽いていきます。チャックでつかみ直すと芯が若干ずれることがあるので、外側の形を最終的な物にして、仕上げ削りをします。その後内側を削っていきます。

ボウルの内側と外周部分はサンドペーパーをかけて完了です。真空チャックでつかみ直して底を仕上げます。

ターニング

ボウルガウジで挽いていきます。淵の部分が振動しやすいので、中心部分を残したまま淵を最終的な形に挽きます。全体を挽き終わったらサンドペーパーをかけます。

コンパスの中心の穴です。これがこの後活躍するので、鉛筆で丸を付けてすぐに分かるようにします。