完成

これで完成です。シミなどない奇麗なケヤキでした。

ケヤキの盛り器の製作
旋盤への取り付け

サンドペーパーを3つにたたんで、手でワークに当ててサンドペーパーをかけます。左下の写真は#80〜#180のサンドペーパーを使ったところです。どうしても丸い円状の筋が残ります。右下はこの後#240の丸いディスクを使ったパワーサンドをかけた後です。丸い筋がなくなているのが分かるでしょうか?最初からパワーサンドをしない理由は、丸いサンドペーパーが高いからです。従って#180までは普通のサンドペーパーを使います。

挽き終わったらサンドペーパーをかけます。

ケヤキの盛り器の製作です。出来上がりの直径は37cmあるので、大きな方に入ると思います。60cmまで挽けるVL300を使っていますので、作りたい作品に制限が殆どありません。40cmまで挽ける旋盤で37cmを挽くのと、60cmの旋盤で同じ物を挽くのでは大きく違います。初心者の方で30cmまでしか挽けない旋盤を使っておられる方は、将来60cmの旋盤を導入することも考えてみて下さい。旋盤に対する投資より、場所の確保の方が問題かも知れません。

ケヤキの場合は目が詰まっているので、真空チャックの真空度も上がります。

真空チャックを使ってつかみ直します。

チャックを取り付けます。爪を外に押し広げることで、ワークを固定出来ます。中心のへそはチャックには当たりません。

材料の木の上にコンパスで円を書いて、中心に印を付けます。四角い木をバンドソーなどで角を落とします。小生は丸く奇麗にバンドソーでは切らずに4隅を落とすだけなので、8角形になります。バンドソーで丸くカットすれば、ターニングは楽になりますが、バンドソーの歯を多用してしまいます。バンドソーのブレードは、切れなくなったら砥ぐことが難しいのですが、ターニングのバイトは簡単にグラインダーで砥げます。従ってバンドソーは出来るだけ使わず、旋盤の上でワークを丸くします。

コンパスの中心をテイルストックに取り付けたライブセンターで押します。これで中心が出せます。ドライブ側は平らな板を使っています。左の写真は、真空チャック用の円盤です。真空シールのゴムの様な物が表面に貼られています。これにテイルストックから押しつけることで、ワークを回転させることが出来ます。滑るようなことはありません。

この状態でワークを丸くしますが、その後チャックのつかみしろを作ります。芯押し台(テイルストックのライブセンター)で押しているので、チャックのつかみしろは作りにくいのですが、ガウジとスキューを使って作りました。真ん中のおへそはそのままにします。スキューを使ってつかむところを逆テーパーにします。

上部は完成です。

外側も底以外はサンドペーパーをかけます。

上部を挽く

チャックでしっかりくわえているので、積極的に削っていきます。

外側も形を作ります。チャックの回り以外は形を作ることが出来ます。