2010.3.18

ダブルベベル・シャープニング

スペーサーを入れることにより、ガウジの既存のベベル角より5〜6度鋭角に砥ぐことになります。スペーサーの厚みが11mmの場合、6度ぐらい鋭角になります。小生のガウジは56度ぐらいなので、ヒールに近い方のベベルは50度ぐらいに砥がれることになります。一つのベベルになるよう砥いで下さい。

イスラエルのエリ・アビセラさんは世界的に有名なプロのウッドターナーです。昨年のFEWSとJWAの共同開催の講習会の講師として来日されました。その時もダブルベベルの刃先の有効性について力説されましたが、どうしても実行出来ていません。ダブルベベルが良いのは分かっているのですが、問題はグラインダーで砥ぐ時、やりにくいのと刃物が早く減ってしまいそうな気がするからです。今回AAWの過去のジャーナルを自由に見ることが出来るようになったので、パソコンの画面に向かっていると、このダブルベベルの簡単な砥ぎ方が紹介されていました。早速試してみたところ、簡単にダブルベベルに砥ぐことが出来ましたので、下記の通り紹介します。

第一ベベルは50度、第二ベベルは56度になっています。もう少し尖らせた方が使いやすいので、第一を45度、第二を51度ぐらいにしたいと考えています。この砥ぎ方で当面やってみたいと思います。

出来上がり

治具の設定は一切動かさず、スペーサーだけを外して砥ぎます。小生の場合回転数を調整出来るグラインダーを使っているので、グラインダーの回転数を600RPMぐらいにして、軽く砥ぎます。回転数を調整出来ないグラインダーでは、非常に軽く刃先を1回だけ砥ぎます。

ガウジを砥ぐ治具の脚を置く、スライドレールのポケットにスペーサーを取り付けます。倒れないようにホームセンターで買ってきたマグネットを取り付けます。ドリルで穴をあけてマグネットは接着剤で固定します。

50度で砥がれたところです。

まずスペーサーを外した状態で砥石にガウジのべべルがぴったり付くようスライドレールの位置を調整します。位置が決まったらスペーサーを取り付けます。