ファイバードラムが到着したので、サイクロンに取り付けた。ファイバードラムの蓋はブリキなので、ターニングで穴をあけた。奇麗に丸い穴をあけることが出来ました。

サイクロンを自作されている方の多くは、ブリキ板を切って半田付けされています。この方法が一番確実で、費用もそれ程かかりません。塩ビのパイプを使って作っている方も居ますが、サイクロンが小型の物になってしまいます。

完成

旋盤に取り付けることが出来る直径50cmのディスクサンダーです。これだと30cmを超える寄木のリングを一発で平らにすることが出来ます。片面だけ平らにすれば反対側は接着後に旋盤上で、ガウジを使って平らに出来ます。栂は比較的柔らかいので、簡単に片面を平らに出来ました。

世界初!寄木サイクロンの製作

集塵機にサイクロンを接続すると殆どの木屑がサイクロン側で落ちて、集塵機の方に行きません。従って集塵機のフィルターの目つまりが無く、何時まででも吸引力を維持出来ます。小生が使っている、透明のサイクロンの場合、設計が最適化されているのか、サンドペーパーの粉まで分離して、サイクロンのゴミ箱の方へ落ちています。そこで第二工房に置いてある、ルーターテーブル、ボール盤、スピンドルサンダー用として、集塵機を作ることにしました。アメリカから透明のサイクロンを購入すると、送料などを含めると費用がかかり過ぎるからです。集塵機はリブロスで買ったスポークシェーブの1馬力の物です。

蓋には木の板をビスで取り付け、サイクロンに挿入します。サイクロンの方も蓋を取り付けるところを平らにした。

ファイバードラムの取り付け
上板の製作

サイクロンの下はチャックでくわえる為、板を取り付けてあるが、これを切り離しφ100mmの継ぎ手を取り付けることが出来るようにした。

アジャスターを取り付けてみた。上手くフィットする。

プラスティックのアジャスターを受け止める段を付けました。

寄木の接着・組立
寄木部分の製作

寄木ではなく木の板をくり抜いて重ねて行っても良いのですが、栂(ツガ)の角材があったので、それを使いました。45mm角で長さが2メートルです。手押しカンナと自動カンナで直角、平行を出してからスライド丸のこで必要な大きさにカットしていきます。12分割にしたので、15度の角度で切っていきます。

セグメンテッド・プロジェクト・プランナーというソフトを使っています。クラフトサプライで販売しているWoodturner Studioというソフトも購入しましたが、非常に使いにくい物です。寄木の設計ソフトを買うならこのSegmented Project Plannerが良いと思います。これはBill Kandlerという方のサイトで販売しています。送料のかからないダウンロード版は$36.95です。
このソフトを使ってサイクロンの下側の寸法を決めました。各部の直径を決めれば、カットする木のサイズが自動的に計算されて表示されます。

ほぼ出来上がりましたが、注文してあるゴミ箱がまだ届いていません。ファイバードラムで蓋がロック出来るものです。

寄木部分の設計
サイクロンの材料

完成したので、集塵機を接続して木屑を吸わせてみました。その結果サイクロンで木屑は完全に分離されて下のファイバードラムに落ちているようです。集塵機のビニールの袋には全く入っていないようです。サイクロンの製作は成功と判断し、第二工房の方へ設置することにします。第二工房の電動工具の配置をどうするか考えた上で、集塵機の設置と配管をやります。

サイクロンの上部には集塵機のホースを接続する継ぎ手と、サイクロン内の中央のパイプを取り付ける必要があります。

空気が木の繊維から抜けないようウレタン塗装をしました。内側と外側の両方にたっぷり塗りました。

すべて旋盤の上でやる方法です。色々なやり方がありますが、小生はこの方法をとっています。積み重ねが進むと、振動が強くなってそのままでは挽けなくなるので、スリーポイントステディを使います。ベアリングの入ったゴムの車輪で3方向から押さえます。

台の製作

サイクロンを乗せる三脚の台を作ります。サイクロンの胴体をドーナッツ状の板に差し込んで固定します。ドーナッツ板は3本の脚で支えます。棒の切断角度をスコヤを使って角度を測り、角材をカットしました。出来上がった三脚の台にサイクロンを乗せてみました。特に問題はありません。後はファイバードラムの到着を待って取り付けるだけです。

アジャスターとブリキの管の隙間をエポキシパテで埋めます。ブリキ管はビス2本でアジャスターに固定しました。

サイクロンに挿入する角度も重要で、写真の様に少し傾ける必要があります。こうすることでゴミの分離が良く出来るようになります。

アジャスターの上部には余計な出っ張りがあるので、上側に木の板を乗せにくいのでターニングで削りました。ジャンボジョーでくわえているだけですので、恐る恐る挽きましたが問題なく挽けました。このアジャスターは上部が少し太くなっており、木の板を置くのに好都合です。

プラスティックと寄木のハイブリッド

ホームセンターを見て回っていると排水桶に使うプラスティックのアジャスターが販売されているのを見つけました。これをサイクロンの上部に使い、下は寄木で作ることにしました。このアジャスターはφ300x高さ400mmです。現在使っている透明サイクロンより一回り小さい物になります。真ん中に通す筒はφ100の塩ビのパイプを買ってきました。

吸い込み口の取り付け

ゴミをサイクロンの中に取り込む口は丸ではなく四角い方が、効率良く吸い込み、乱流が出来ないそうです。そこで丸いブリキの継ぎ手を、2つつないで半田付けしました。それから片側をハンマーで叩いて四角にしました。途中で丸から四角の断面になります。その後アジャスターに穴をあけてブリキの継ぎ手を挿入します。