NOVA DVR3000

FEWSの講習会でちゃんとした木工旋盤を使うとWT-300との差
は歴然としていた。振動が少ないこと、ツールレストが気持ちよ
く動くことなど作品制作に専念出来る。チャックも差がある。
WT-300を購入しモーターまで交換してしまったが、買い換える
ことにした。

メーカー Nova Beaver Oneway Stubby
型名 DVR3000 150VS/HS 1224 Nugget
直径(cm) 40cm/74cm 31cm 32cm 30cm
長さ(cm) 60cm 50cm 60cm 50cm
重量 83kg ? 112kg ?
モーター(HP) 1.75馬力 1馬力 1馬力 1.5馬力
モーター(W) 1,313W 750W 750W 1,125W
モーター電圧(V) 100V/200V 200V 100/200V 200V
変速方式 電気式無段変速 電気式無段変速 電気式無段変速 電気式無段変速
主軸サイズ 1 1/4"x8TPI M30x3.5TPI 1"x8TPI M30x3.5TPI
主軸高さ 297mm 350mm ?
ヘッド回転 90度 90度 不可 不可
専用スタンド なし なし 付属 なし
価格 \298,000 \190,000 \315,000 \346,500
価格/馬力 \170,285 \190,000 \315,000 \231,000
機種検討

一人で2階の工作室まで持って上がれる機種を書き出すと下記の
通り。Onewayのものは重過ぎるのでまず候補から外れる。すぐに
入手できる機種はNOVAとBeaverのみです。Beaverの150HS(ヘッド
を回転出来るモデル)がよさそうですが、直径31cmのものしか挽け
ないのが難点です。結論としてNOVAのDVR3000はアウトリッガーと
いうツールレストを取り付けることにより最大で74cmまで挽けるので
これに決定した。

旋盤発注

国内で旋盤を取り扱っている販売店は殆どない。NOVAの代理店は
河口湖にある(有)池田である。NOVA DVR3000の展示品があるとい
うので、河口湖まで出かけて現物を確認した。

旋盤はこちらです。(有)池田の展示室は大変広く旋盤、バイトな
どウッドターニングに必要な道具はすべて揃っていました。おまけ
に隣の部屋に広い工作室がありました。訪問のついでにウッドタ
ーニングの本とバイトを1本購入した。池田のご主人はオーストリ
アの方で英語も話せるので、色々質問した。オーストリアはドイツ
語を母国語とする方が殆どでこの方もドイツ語が母国語でした。し
かし小生よりは英語が上手い。旋盤を2階に設置すると説明したと
ころ、車で旋盤を千葉まで持ってきて、2階まで上げてくれるという
。理由は展示品として箱から旋盤を出したとき箱を捨てたので、運
送会社に頼みにくいという。展示品だと特価で売って頂ける。すで
にDVR3000XPという新モデルが発売されているので、新規注文分
から20%ぐらい値段が上がる。新モデルはレール部分が台形にな
って、全体に剛性が上がったが、DVR3000と大差ないという。かえ
って掃除がしにくくなったのが問題というので、展示品を購入する
ことにした。

NOVA DVR3000到着

MANFRED IKEDA さんがパジェロでDVR3000を運んで来てくれ
た。2人で2階まで上げたが、82kgという重量は半端ではない。
旋盤を2階の工作室にやっとの思いで運び込むと2人とも息が切
れていた。

MANFREDさんの話では旋盤をボルトで作業台に固定するとき、コル
クのシートをひくとがっちり固定できるというので、その通りにした。ボ
ルトは8箇所止める必要がある。φ12mmの太いボルトを使った。主
軸の高さは作業する人のひじの高さにすると良いとのこと。作業台の
高さが低いのでそのまま設置したのでは、主軸の高さが不足する。
土台を固めるため床に24mmの品ベニヤを張った。また作業台の天
板に30mmのなら集成材を貼り付けた。これでも主軸の高さは
107cmで少し低い。とりあえずこれでやってみることにする。

旋盤の設置
電源電圧

DVR3000のマニュアルを良く見ると115Vでモーターは1.75馬力
の出力、230Vだと2.3馬力とある。池田さんに確認したところ簡
単に200V仕様に変更できるという。早速電圧切り替えのマニュ
アルのありかを教えてもらい200Vに切り替えることにした。
DVR3000の電源は部屋のクーラーコンセントから取っているの
で、配電盤で切り替えれば簡単に200Vにアップできます。間違
って100Vの機器を接続するといけないので、コンセントを
200V専用に切り替えた。

DVR3000側の変更は簡単でジャンパーピンを1本抜くだけです。これ
で200V仕様に変更できました。早速試運転をしたが、100Vの時と差
が分からない。負荷が相当かからないと分からないのでしょう。200V
と230Vでどれぐらいのパワーの差になるかTeknotoolにメールで問い
合わせ中です。かなりパワーに差が出るようであれば、単巻きのステ
ップアップトランスを入れるつもりです。メールの結果でどうするか
判断する。

旋盤の軸ずれ

ヘッドストックとテイルストックの軸があっていないと、センターワー
クの時に問題が発生します。早速軸が合っているかどうか確認し
たところ、残念ながらずれていた。

テイルストックの裏側にある4個のネジをゆるめて調整します。
何度もやりなおして最終的にはぴったりあわせることが出来た。
設置完了

早速ボウルを挽いてみた。WT-300に比べると非常に静かで
、振動がない。WT-300では失敗が多かったが、これを使うと
非常に上手く挽ける。製作意欲がわいてきました。