屏風ヶ浦

銚子の代表的な景勝地のひとつである『屏風ケ浦』は、飯岡町の刑部
岬(ぎょうぶみさき)まで10Kmにも及ぶ絶壁の海岸線です。その勇まし
さ・雄大さは英仏海峡のドーバーの「白い壁」に匹敵するといわれ、「
東洋のドーバー」とも呼ばれています。
太平洋に臨む断崖絶壁はドラマ・CM・映画・プロモーションビデオなど
のロケ地としても好まれ、さまざまな場面に登場しています。

『屏風ケ浦』の景観は、「海食(波による浸食)」により形成されてきま
した。この「海食」により、過去40〜50年の間に陸地が50mほど後退
したそうです。(鎌倉時代には2〜6Km先に陸地があったとも言われ
ています。)
砂岩質の岩は非常にもろく、波を受けると徐々に削り取られるのでは
なく、まとまって崩れ、また、「海食」だけでなく地震や雨水・地下水に
よる影響でも崩落は進行します。これにより、独特の荒々しい景観が
形成されてきたのです。消波ブロックの設置後、陸地後退は緩やか
になりましたが、今なお変化を続ける姿を眺めていると、その存在感
に圧倒されます。

本州最東端に位置する銚子は、銚子駅近隣の商店街と同様に漁船
が舫われる銚子港が街の中心地。水産業者はもとより観光客に至
るまで、大勢の人々で賑わいを見せています。近年ではサバカレー
が有名になりましたが、今回訪問した銚子マリーナも、街の観光ス
ポットとして知られています。平成11年創業と関東圏では新しいマリ
ーナ。
 「ここでは、オーナーさんがそれぞれに海を楽しんでいます。カジキ
などの回遊魚を狙う人。底物の釣りを楽しむ方。またヨットでクルー
ジングをしたりマリーナステイを楽しむ人。ひとつに偏ることなくそれ
ぞれですね。自分の船で寝泊まりされている方もいるんですよ。東
京湾のマリーナと比べると、のんびりとした印象を抱く人が多いよう
です」

銚子マリーナ